杉田サイクル。

電動自転車に愛乗り、というのか、
買ってから5年が経った。

原チャリ代わりに乗ってるので、
1日に20kmくらい遠出することもあり、
この5年でおそらく地球を半周するくらい乗ってる。

いや〜、良いよ、電動自転車は!

ってのはさておき、
修理の話だ。
パンクや前輪ブレーキなど小さい修理は
たまにやりながら大事に乗ってきたが、
さすがに
後輪のブレーキ不調やら、
タイヤのシャフトが折れたりやら、
ここにきて、
もう定年退職か、という状況。
治すのにけっこうかかると言われたりして、
あきらめかかっていた。

と、ふと、いつも行かない駅前の自転車屋さんに
持って行った。

大正4年創業。
当時の写真が壁に飾ってある。
ハイカラさんみたいな乙女が、
颯爽と自転車をかまえている。
すごい。

「30分でなおるよ、1,050円で」
とおじいさん。

おお、じゃ、30分後に、ってことで
25分くらいしてのぞくと、まだ分解中。

あ、早かったか、と思い、
40分くらいしてのぞくと、さらに大掛かりに、
自転車がバラバラに!
「もうちょっとかかるね」

大丈夫か?と一瞬思ったが、
まあいいや、ってことで、
1時間後に再訪。

まだいじっておられる。
「もう終わるね」
といわれ、おじいさんは手を動かしながら、
僕としばらく自転車話。

とりあえず折れたシャフトが治ったので
よかったよかったと乗ってみてびっくり、
後輪ブレーキもなおってるし、
すべるようにスムーズな乗り心地。

なんだかあったかい気持ちで帰宅。

若い自転車屋さんにもたくさん行ったが、
こういう、職人技の境地ってのは
おじいさん、すごいよ、やっぱり。