続・やめてみる 敷き布団 その3

その2からのつづき)
竹カーペット、涼しくていいんだが、
さすがにゴツゴツしてるので、
この上にヨガマットを敷いて、
しばらく寝てみた。
あれから三ヶ月。
まず、腰がとても調子よいです。
やわらかいベッドや敷き布団では
朝だいたい腰痛なんだが、
それがなくなっただけでもうれしい。
さらに、ふだんの姿勢がよくなった気がする。
ベッドに沈んで丸くなっていた背中がのびて、
胸が開く感じ。
最近フカフカの敷き布団で寝る機会があって
試しに一晩それで寝てみたんだが、
開いていた胸が閉じる感じで、
寝ていてやや息苦しかった。
慣れればまたベッドや布団に戻れるんだろうけど、
今はこれでとても快適です。
この間、冬バージョンということで、
あったかい銀マットを買った。
そう、キャンプ用のやつです。
演奏で各地のホテルを泊まり歩くことがあっても、
床に銀マット、これで確実に安眠できると思うと、
かなり気がラク。
普通に暮らしていて、
普通に必要だったものが、
ある日自分には要らなくなる、
これはある意味ヒッピー的で、
浮世離れしていく方向かもしれない。
ただ、
人前で演奏するっていう
超原始的な仕事をしていて思う。
体がどうなっていれば、
いい音が出せるのか、
そのへんのキホンを知れば知るほど、
いまの世の中がどうであろうと、
何万年も続いて来た
人間の体と心の営みの、
本当に原始的な部分で、
人はそう変わってないんじゃないか、と。
きっとそういう、
自分と音楽との関わり方が、
ベッドいらないよな、とか、
歯磨き粉いらないよな、
っていう
ここ100年くらいで日本人が使い始めたモノを、
そいつぁほんとに要るか?って
自分に見直させているんだと思う。
だからもう自分がどうしたいとか、
そういことを超えて、
勝手に心身が要求するに任せるだけ、
そういう面を最近は強く感じてますね。