「for 座 rest」の八代亜紀。

福島の「for 座 rest」というイベントで、
「木下ときわ」で演奏してきました♪

メインの廣瀬座の反対側、馬場家という古民家でした。
いいイベントに参加出来てよかった。
この場を与えてもらって感謝だ。

PAの人にブチ切れるところから始めねばならない
過酷な環境だったが、なんとかかんとか。
CD買ってくれたお客さんもいてよかった。
がんばりまっせ。

その後、このイベントの今回のお目当て、
八代亜紀さんを廣瀬座に見に行く。
こちらは音響もスタッフもばっちり。
安心して見られた。

アン・サリーさんやエゴ・ラッピンさんを見たい、っていう
お客さんがいっぱい来てたと思うんだが、
そういう30歳前後のお客さんも、
せっかくだから見とこうか、
って感じで八代さんを見た人も
多かったんじゃないかな。

しかし、すごかったですよ、八代亜紀さん。
「歌」というのを久々に見ました。

アン・サリーさんやエゴ・ラッピンさんもすばらしい。
「歌うこと」が難しい時代に、
なんとか「今」の歌を歌おうと頑張っておられる。

しかしあえて言うと、
八代亜紀さん、次元が違った。
これはもう、だから良いとか悪いとか、
そういうことを話すのがアホらしくなるくらい、
「歌う」実力に差がある。
「スター」だからじゃない、
実力だ!と確信できた。

というのも、このイベント、
いろんなアーティストが入れ替わり、
廣瀬座という同じステージに立つことで、
演出効果をまとうことがないので、
もろにその人の実力が、
リアルに見えてくる。
演じ手にとっては、
短時間だし何気なくやってしまいがちな、
こういう場がもっとも問われる。

そこでこういう歌を歌える、
そして意外と思われるかもしれないがリズム感も抜群、
音のデカいブラスバンドと共演しても
言葉が聞こえてくる。

言葉が聞こえる、というのは、
歌詞もちゃんと聞きたいよね、
っていう「おまけ」と思われているが、
歌ってのは、言葉が聞こえないと、歌ではない。

「ライブって面白いよね、言葉がダイレクトに伝わるでしょ」
って何度もステージ上から話していた八代さん。
それがこの人の歌を物語っていると思う。

僕はあまり音楽史的に、
上手に八代亜紀さんを
評論できないんだが、
この日の印象として
こんなことを思ったのでした。

すごいイベントですよ、「for 座 rest」は。
来年のことも、
すでに動き出している様子で、
ほんとうに楽しみだ。