怒りを表現すること。

最近は、とにかく「怒る」ようにしています。

怒る、といえば、中日時代の星野仙一監督が好きでした。
つまり、嵐のように怒って、そのあとはさらっとニコニコしているように。

星野さんのインタビューで、
「怒っているときも、後頭部は冷静でクールなんだ」
というのがあって、
やっぱり、
「あえて場を引き締める怒り方」
というのがあるんだなあと思う。

ちょっと昔なら、
「おやじのカミナリ」がそれで、
ガガーン、と怒ったあと、
とくに呼吸を荒らげ続けることもなく、
スッと冷めて、お茶をすすっているような胆力。

それは親子や、野球チーム、それからバンド、会社、
いろんな「集団」をまとめる上で大事。
和を以て貴しと為す、ニコニコしてるだけじゃ、
どうにもまとまらない局面はある。

それとともに、自分の健康上、
怒りという感情をちゃんと出したほうが
いいと思うのです。

ちょっとした怒りでも、
怒りをおさえ続けると、
整体的には、
胸が硬くなって緊張してくる。
そうやって怒りを体でおさえるんだが、
それが利かなくなるくらいの
強い怒りがきたとき、
「キレた」となる。
後頭部まで100℃。

そういうときに、ナイフを持ったり、
長い不満メールを打ったり。
そうなっちゃう前に、
「ふざけんな」とか
「まっったく理解できん」とか
「こらぁ!」
とか、感じたときにその場で正直におっきい声で
言うようにしてます。

僕も怒るのが苦手です。
人を傷つけるんじゃないかと。
でも最近、それは違うな、と思うようになってきました。

悪口でもない、
苦言でもない、
不満でもない、
自分自身の「怒り」を表現するということ。
それは、人を傷つけない「思いやりの心」があって
はじめてできるのかな、とも思う。

今の80歳より上の人は、そうやって怒れる人が多かった。
団塊以下は、怒れない人が多い実感。

怒りっぱなし、とか、冷めっぱなし、
って、やっぱカッコ悪い。
だから、感情をワッと出したり、すぐ冷ましたり、
っていうのは、演奏でも大事と思うのです。
ソロと伴奏が、
1曲5分の中で交互にやってくるギターという楽器は特に。

どうしても怒れないって場合は、
まずヨガのポーズをやって、
胸を直接ほぐすといい↓。

鋤のポーズ(ハラアーサナ)。
魚のポーズ(マツヤアーサナ)。