twitterやmixi、facebookって、
楽しいことや、
たわいもないことをつぶやくわけだけど、
常に楽しいことばっかりの人は居ないんであって。
人間誰しも、悩みや怒り、迷いはあるから。
てことで、この膨大な、
楽しいつぶやきのうしろにある、
これまた膨大な、
はげしい怒りや悩み、
そういうものは、
やはり誰のつぶやきからも感じるんです。
どんだけ、楽しい、とか、酔った、って言葉で言ってても。
ブログにせよ、
twitterにせよ、
見る人が増えてくると、
ネガティブな話は、しにくくなる。
かろうじて、
原発事故直後の
東京とか福島のつぶやきには、
人間の怒りのリアリティがあった。
これはこういったネットメディアの
特徴でしょうか?
高校の時、ラジオ聞いてて、
匿名の何々さんが、
わりと真面目に怒りや悩みをぶちまけたハガキを、
DJさんが読んで、
僕たちは毎夜それを聞いて、
共有し、
静かに心を通わせる、
なんてのがありました。
東映名誉会長の岡田茂氏が亡くなったとき、
菅原文太さんがこんなこと言いました。
「でも、心配しないでください。岡田さんの後の檜が大きく育ってますから。今の偽善的な世の中にパンチを食らわすような東映作品が必ず生まれます」
ここでの「偽善的」が、
何を意味したのかは分かりませんが、
今の偽善的な世の中、
っていうフレーズに
ピンときた人は
多いみたいです。
ついでに(笑)、
アントニオ猪木は言いました。
「今、世の中が怒りを忘れてしまった時代に俺達がリングで本当の怒りをぶつける。それがみんなに伝えるメッセージなんだ。」
どうやら、ネットだから、
ってことではなく、
時代が、怒りや悲しみを、
封殺したいんだと思います。
時代は、自殺、ではなく、人身事故、と言い続けます。
この
「大やせがまん時代」に、
音楽も、
怒りや悲しみを噴出させることなく、
耳ざわりの良いものが支持されて、
もう10年以上経った、
そんな感じです。
twitterでいい言葉をガツンと書ける人にはあこがれますが、
自分のリングはtwitterではないからね。
そんなわけで、
ギターでは、怒りまくってやろうと思います。
それは、
パンクを爆音で弾く、
原発反対っていう歌詞を歌う、
なんて浅い話ではなく、
「愛の讃歌」を美しく弾いてる時も、
もう、音が怒りまくっているのです。
そんなふうにやっていこう、
なんて、
書きながら心が決まったのでした。