不器用の効用。

とある友人のやってるカフェから電話。
なんとマスターが車にはねられて鎖骨と肩、胸骨を骨折。

マスターの嫁さんから急遽連絡があったんだが、
今度の土日(昨日)はお店でピアノのライブもあって、
音響機器のこととか全然わからないからヘルプ!
ってことで行ってきました。一日カフェ店長。いや、二日か。

土曜夜はライブ、昼間から12時間ほぼ立ちっ放しで、
日曜も大勢の貸切パーティ。
立ち仕事とか、ほとんどやったことないので、
足が完全に「棒」です、いまも疲労物質でぐったり。

でも「店長プレイ」っていうんですか、
正直僕は、ギター弾く以外のこういう機会があると、
喜んでやっちゃうタイプです。

音楽やる人間は、
頑張って練習して、
頑張って曲を書いて、
プロとしてのプライドがなんたらかんたら、
という意見もあります。
もちろん練習第一、経験第一。
しかし、プロだから音楽以外やるべきでない、
というのは、あまりそうは思いません。
アイドルとかスターであれば別だけどね。

楽器を演奏する専門の人なら、
四六時中ライブして、
朝から晩まで練習してる人が最強なのかもしれませんが、
僕はどちらかというと歌詞を書く人間なので、
音楽以外の色んな経験も生きてくる実感があります。

この日もいろんな発見があって、
でも別に発見がなくてもいいんです。
人のヘルプって楽しいですよね。

骨折したマスターの嫁さんは、
不器用だけどとても頑張る人で、
なんだか助けたくなるタイプ。

小器用にうまくやることをよしとする事も多い世の中ですが、
不器用な人にはこの言葉を。
ジブリのプロデューサー鈴木さんが、
宮崎駿について
「才能がある人って、不器用なんです。不器用でいいんですよ。」
器用に、あれをこうして時短できる、ここでこうやればうまく収まる、
みたいな風潮にたいしての話で出てきた言葉。
個人的にかなりヒットな名言です。

だから、不器用なまんまでいいじゃないか、
って見守りつつ、ぼんやりお手伝いしていました。