和歌山の山中、森の一軒家へ。
ここのあねごとも久しぶりです。
愛犬も、たくましくなりました。
アナグマなどは、
ひと噛みで仕留めるという立派な牙。
僕はそこに手をつっこんで、
再会をなつかしみ、友情をたしかめました。
この地域では、
そこら中にいる鹿は
頭数が増えて畑を荒らすため、
害獣駆除として一部が食用にされています。
あねごとの再会も心底うれしいです。
手作りの料理でもてなして頂く。
鹿肉を中心に、畑の野菜もとれたてです。
今風にいうとジビエですが、
グルメや美食とはせず、
素朴な調理でふだんの食卓に鹿肉があがります。
このカッコつけない感じもまた、うれしいのです。
ここで木下ときわの「in Ekaterinburg」を
ふだんから聞いて下さっているとのこと。
地元の方や、全国からお客さまが来るそうですが、
「何ですかこの歌は?」「すごいですね」と、
とても興味を持たれるのよ、とあねご。
「ねえ、わたしって、うるさい人なんだよ!?」
って、言われなくても、
口先で褒めてるんじゃないの、分かります。
でもそんな感想を多くの方からいただけるとは、
思ってもみないことでした。
とても勇気づけられるし、ありがたい。
こんな大自然から都会の自宅に帰ったとき、
よく「現実にもどる」といいます。
さてはて、どちらが現実か。
帰宅後、ぼくにはいつもの町が、
アスファルトとコンクリートでできた「撮影セット」、
あるいはどこかの「ランド」のように見えました。