録音のこと長々。

ちょっと忙しいので、しばらく消えます。その前に、長い日記。

世間は、クリスマス一色。その一方で、マンションの鉄骨を減らした人たちや、少女を手にかけた人の話など、かなりヘコむ話題多し。最愛の音楽家、ジョン・レノン、A.C.ジョビンの命日も昨日だった。

でも正直、うちにはテレビ置いてないし、DOISの録音に関して、忙しいけど面白くてしょうがない日々。良い意味で、外の情報があまり入ってこない。というか、情報を入れないようにしてる。だから気持ちが集中できてる。ロッキーが宿敵との試合前に山にこもる、黒澤監督が脚本書くために温泉宿にこもる、的な。

一晩で20曲、CD2枚録る。パンクバンドでもこうは行くまい。無謀と思われるかもしれない。しかし、狙いはここにある。これまで、少ないながらいろんな音楽制作に関わってきたが、レコーディングの時間もたっぷりある、何度でもやり直せる、ミスったところはパソコンで編集できる、いいとこどりできる、ということが初めから常識だった世代である。リセットボタン世代。こういう作業も良い音楽をたくさん生んできたが、その方法では録りこぼす音や空気感、1930〜60年代の映画や音楽にあったものを見つけたいというのが動機だ。

しかし、リセット世代の僕が、そうしてみただけでいい音が録れるわけがなく、それなりの準備と、意識改革もしなきゃいけない。今、一発録りにシフトしていくミュージシャンは結構多くて、それ自体は珍しいことじゃないです。要は演奏の質、録れる音が良くなってるかどうかだと思う。

じゃ、何を改革したの?っいうと、うまく説明できないんですね。音を聞きに来て下さいとしか。戦略なんか、当然何にも無かったのです、初めてのことだから。リハしつつ、ああ、自分や共演者の音や意識がだいぶ変わってきたなあとか、そんなこと。

今日までで、リズムセクションと上モノセクションに分けた別々のリハが終わり。これから12月後半、全体のリハが2回。現時点で、パーカッションとギターのリズムアンサンブルがかなりイイ感じ。上モノと合わさったらいったいどこまでいい音になるのか、久々にドキドキしてます。


No Comments

    Leave a Comment