祖師谷。

今住んでる祖師谷の、とある蕎麦屋さん。実に美味いんです。
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夜のリハまでの時間、そこの若旦那(44)に呼び出されて昼間から宴会でした。
宴会と言ってもメンバーは3人で、ギターと歌と酒だけがあるわけです。
休業日のそば屋に入ると、若旦那は花を生けている途中で、店のいろんな場所に夏の草花が飾られているのでした。今日のこのときのために用意してくれていたのだが、そういう心や習慣に、随分久しぶりに接したなあと気付きました。うむ、そういえば名古屋の実家は必ず花が生けてあった。
そしてそのとき連れてってもらった近所の寿司屋。若旦那は銀座の久兵衛くらい美味いぞと言う。確かに強烈に高級な味。そしてまたしてもその店内には、生け花があちらこちらに。
いいなあ、生け花。そして同時に、こういう蕎麦屋、寿司屋みたいな音楽が作れたらなあ、などと音楽と料理を対比させてみる。もちろん、脂ぎったラーメン・グリーンカレー・焼き肉・シュラスコみたいなパンチの効いた音楽もよく聞くのですが、自分が本当に作りたい、いやむしろ、毎日作ってても自分でまず納得できる音楽は、もっと地味な、地元の蕎麦屋、寿司屋的音楽だなあと気付いたのでした。というのも、どんな芸でお客さんに喜んで頂くのか、その表れが「生け花」にあるように感じたんです。季節の草花をちゃんと生けたり、凝った風鈴を店内に吊していたりするそのセンスから、いろんな音のイメージがどんどん沸いてきたんですね。高級料理である必要は全然なく、美意識の問題と思いました。
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しかし。
この蕎麦屋さんが奥深いのは、肉料理やカレーなどキャッチーなメニューもあって、どれも美味いところだ。自分の本質がわかっていて、なおかつ世間の嗜好にも対応できる、ということか?だとしたらマドンナとかそのタイプだ。ひたすらシブくわが道を追求してきただけでもないわけです。蕎麦好きのツウだけが来るのではなく、往年の映画俳優も来れば、近所の子どもも常連だ。うーむ、ナイスなスタンスのように見える。
各街々にこういう店、人がいるのかな。少なくとも僕は今まで出会ったこといなあ。
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