もっと居たかったけど帰国。

シャルルドゴール空港からフランクフルト経由で今朝7時に成田着。
新作の日本舞踊の公演で、邦楽の人たちや舞台まわりの人たちあわせて16名と旅したヨーロッパ10日間は濃厚でした。まずは今回の主役である千麗先生と関係者の方々に感謝。
070323_0308_01
さて海外で何を見聞きして何をゲットしたのか。そういうことを書くところではあるが。
現地で出会った人や音楽や文化はそれなりにあるのでまた後で書くとして、忘れないうちに自分のために書き留めておきたいのは、ふと滞在中に気づいたこと。
それは日本という国が・・・
・太平洋に浮かぶ小さい島のひとつで
・そこにパリのような世界都市はなく、たとえば東京は巨大な田舎であり
・でも朝鮮人や、東南アジア、南米の労働者が多く暮らす多民族国家で
・それを認めたくないから単一民族国家=和風という価値観に縛られて
・人々は大人でも子供っぽくて
・娯楽が好きで
・マンガとアニメと映画の世界進出ぶりがめざましく
・封建時代に培った礼儀や品格は島民からほぼ消え失せて
・・・つまり井の中の蛙が外に出ると井戸のことが少し分かるという、こういうことをいつも外国に居るときに、たびたび考えるのでした。特にヨーロッパは価値観など日本と正反対のことが多くて好対照でした。
日本もやはり、現在と過去、美醜、様々な時間と概念が複雑に絡み合ってもつれている。
そこをちゃんと読み解いて、認めて、音楽で表現したいですね。
どこかの外国のまねでもなく、和風の再現でもなく、ましてや”個人”でもない。
070327_1942_01
オペラ座ではちょうど市川團十郎と海老蔵の歌舞伎。
070324_1324_02
鼓は開演直前までこうして皮を暖めるんですね。


1 Comment

Leave a Comment