実はいちばん美味しい、という話が
あると思います。
こんなもんお客さまにお出しできるような
お上品な料理じゃないし、
ってことで、厨房でコソコソ料理人が
食べているものを、常連客が
「ウマそうだね、それ頂戴。」って
いうところからヒットメニューが生まれました、
なんて話。
もうこれは音楽の現場でもよくあることで、
こんな録音テイク、ミスもあるしCDにゃできん、
と製作側が思い込んでいる物に限って、
いい味が出てるものがあったりする。
そのまんまでも十分いいし、
それをほんのちょっと手直ししても
いいのが出来るよ、と。
こんな変な曲、人様にお聞かせできんだろう、
と思い込んでいた曲も、実際に人前で歌うと、
確かに「なんだコレ」って半笑いなんですが、
お前はそういう奴なんだな、良かったよ、と
受け入れてもらえることが大半だ。
絵とか写真とかもきっとそうで、
出しちまおう、って思ったトコが
スタートラインだ。
こういう「まかない飯を出すのが怖い症」
はおそらく男子に多い。
まわりの男子から、ヘンな奴、って思われることが
イジメの恐怖につながって、
「ヘンな奴」って思われないように、
普通や、普通+αをチョイスし続けて来た。
ファッションでも、音楽でも。
で、自分自身も、普通じゃない奴を見つけて
「ヘンなのー」って小バカにするという。
日本が保守的になったってまわりで最近よく言われるけど、
社会全体が、普通じゃない奴を見つけては
「ヘンなのー」って小バカにする風潮があるとしたら、
こりゃちょっと、「楽しい進化」も邪魔しちゃってるでしょう。
「ヘンなのー」の連帯感で、
「楽しい進化」をつぶすモノ作り、見かけませんか。
そういうわけで、まずは自分のまかない飯を出しちまおう、というのが
最近モノを作るときに頭の片隅に置いておくことです。
自分がこっぱずかしい、というのがそのサインになってる。
そうですね、
みんなちょっとずつヘン、まさにそう思います。
暑い朝、こうやってパンツ1丁で、
真剣に返信させていただいている
ぼくも少しヘンです、おそらく。
こんにちは~~初めてカキコです。
「ふつう」って、ふしぎですよね。
でも「ふつうの人」って実在するんだろうか?!
ほんとうは、みんなちょっとずつヘンで、
でもとりあえず全員の平均値を割り出して
「ふつう」と言ってるんじゃないかな~、
実際には存在しないものなんじゃないかな~
と思ったりするのです。。。