自分の音楽を自分で売り込ませるしくみ

というのが、ネットで音楽や映像を
公開するときの「普通」になってきた。
myspaceやyoutubeなんかに
音や映像を公開する場合、
自分の氏名や生年月日を
入力して、一個人から
発されていますよ、という
ことを強く表明させられるわけだ。
たとえばこの人
myspaceやyoutubeをマメに巡回、
ブログ、コメントを書き、
自分録りした映像を編集してアップ、
その他いろいろ、
コツコツ自分で自分を演出し、露出させる。
僕はいろんな意味でこの人に注目している。
たとえばジェームズ・ブラウンが、
これをやっていたらカッコいいのかどうか。
コツコツPCに向かい、ブログにコメしてるJB、
僕はあんまり見たくない。
パソコン?めんどくせぇ!
という野生児の音楽をこそ聞きたい。
できれば自分もパソコンから離れたい。
ただ、一個人からパソコンで
音や映像を露出する、という
「しくみ」ばかりがどんどん整備されて
来てしまうと、
JBみたいな人でも、
コツコツPCに向かって
コメしたりしないと
ライブにお客さん来てくれないんじゃないか、
なんて心配も出て来るかもしれない。
受け手の注目がネット上にあるから。
今や、ネット上にいない音楽は、
この世に「ない」ことにされてる勢いだ。
本能的な感覚に長けた、おもしろい音楽をやる音楽家と、
コツコツとネットに自分を露出させるのがうまい奴、
というのを、ぼくは
ひとつにできない、したくないのかもしれない。
じゃあだれかに更新やってもらえば?
となれば簡単なことかもしれないが、
システムの方は「自分で発信しろ」
というシステムばかりで、
かたくなにそれを拒むのもなんだかなぁ、だ。
正直まだ迷ってます。
「すべてが個人から発され、
個人間で共有されるべき」
これはネットというより
「google」発の思想で、
世界中の、人んちのベランダに干してある
パンツまで撮影して集めてる会社が、
今のまま正義の味方でいいのか、
そうじゃないのか。
何を見せて、何を見せずにおくべきなのか。
自分でもまだ結論は出ません。