日本人と結露。

コンクリート打ちっぱなしのわが家、
夏は涼しくていいのだけど、
冬は暖房が欠かせない。
エアコン、電気ストーブ、ガスファンヒーター、火鉢、
と、毎年まあいろいろと。
で、薪ストーブを山で使うようになって、
輻射熱というものを知り、
寒い家には温風の出るものでなく、
輻射熱の出るストーブだ、ということで、
石油ストーブをついに使い始めた。
うむ、暖かい。
もう、ウチにはこれだったのか、と、
たどり着いた感がある。しみじみ。
しかし、あろうことか、
冷たいコンクリの壁が結露し、カビがはえ始めた。
石油ストーブは燃えると水が大量に出る。
それが壁で冷やされて結露する。
そのためマンションに断熱材を施工するようになったのは
わりと最近のことだそうだ。
それにしたって、長年たてばわずかな断熱材の隙間から
湿気が入り、カビが生えることはさけられない。
山小屋などで壁が結露しないのは、
木造のため。
木は断熱効果、吸湿力がすごいのです。
木の柱、畳、障子、ふすま、
伝統的な日本の建材は湿気を吸ったり出したりする、
「防湿」の知恵の集大成のようなもの。
音楽だけでなく、
冬の暖をとることひとつでも
日本文化と西洋化のジレンマで
ややこしいことになっている。
ではただ木造に帰ればいいのか。
でも日本の木材輸入量は世界でも群を抜いていて、
宮大工、西岡常一さんの
「(国産の木を取り尽くしてきたんだから)
木を植えてあと二、三百年は鉄筋でがまんや」
という話を思い出す。
人口も1億以上、一家族3、4人の家を木材でまかなう木は
1000年前の木が豊富だった時代でも、ありえない量だ。
やはり木は大事にしなきゃいけないと実感する。
考え抜いたあげく、
ウチではコレを壁際に置くことにしました。


5 Comments

  • 23 2008年12月16日 at 11:22 AM

    そうそう、授業中に居眠りしててヤケドしかかったこと多し^^。スチームですか。激欲しいですが業務用なんすね・・・。

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  • いせとる 2008年12月15日 at 10:04 AM

    >壁際のオイルヒーターみたいなやつ
    アレはスチームですね。
    中を熱湯が流れています。
    ふいに触れてヤケドしてる人がよくいました(笑
    うちのマンションは石油禁止なので、
    エアコン以外だとベストチョイスです。

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  • 23 2008年12月13日 at 12:18 PM

    オイルヒーターもいいなあ。
    確か大学の教室にも窓側の壁全体に同じようなのが設置されてました。あれは電気?
    オイルヒーター電気代がかかるから、早々に「却下!」してしまっていたのです。
    電気じゃない「壁際のオイルヒーターみたいなやつ」ってあるんでしょうか。
    こたつもあったか。なぜかウチには「こたつ文化」が無かったな〜。

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  • あるが 2008年12月13日 at 1:53 AM

    我が家でもオイルヒーターを使っています。
    やっぱりこれは石造りの家のために生まれたものだなあと思います。
    建物自体をじわじわ暖めにゆくから、コンクリートの家には最適かと。
    ひるがえって我が家は純木造在来工法です。建具も木製。でもエアコンとは違って、柔らかく暖かくなります。冬はまず各人がちゃんと着込んで、こたつとデロンギでばっちり。子供がちょっと触ってもやけどしないのもまるじるし。

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  • いせとる 2008年12月12日 at 1:10 PM

    輻射熱という事であれば
    オイルヒーターもオススメですよ。
    風も出ないので、乾燥しません。
    石油ストーブは消したあとに空気の入れ替えが必要なのが・・・。

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